恵方巻き
怒涛の如く忙しく、お葬儀をこなしたこの一週間。
昨日までは休む間もないくらい動き回っていたが今日は、ちょっと余裕が出来てのんびりと
仕事が出来た一日だった。
でも午前中のお葬式二本のうち、片方の司会・進行をやってくれと言われた。
ここのところ大きいお式ばかりだったので、自分が司会進行をやる機会は無かったので、久々
だったので緊張してしまった(;:)
頭の中には進行の台本は入っているのだが、久々だとやはり緊張してしまうので手元には
<カンニングペーパー>を用意(笑)。
台詞が飛んでしまわないように〜
お式が始まる1時間前から喪主さんとお式についての打ち合わせを行う。
- 亡くなられた方の享年の確認
- 焼香順位・名前の確認(喪主とお留め焼香者の確認)
- 弔電内容の確認、読み上げ順序の確認
などなど
その後寺院さんが来られたら、寺院さんともお式の内容について確認を行う。
- 弔電の読み上げのタイミング
- 焼香読み上げのタイミング
などなど
司会進行をやるときは打ち合わせに時間がとられるので、ちょっと忙しくバタバタとする
ときがあるので、大変である。
喪主さんと打ち合わせを行った最後にとんでもない依頼が。
「最後の親族挨拶、やってくれへん?」
「は?何で俺が?」
普通、挨拶は喪主か親族、身内がやるもんやろ。
なんで司会の俺がやらなあかんねん!
でも、こういった依頼はたまにある。しかも直前に。
親族も最初は挨拶をする予定だったが、最後に悲しみがこみ上げてきて挨拶できなくなる
というパターンがあるからだ。でも自分は今まで代わりに挨拶をしたことが無いから戸惑って
しまったのだ。
「とりあえず簡単な挨拶ならご用意いたします。」とその場をごまかしてしまったが…。
先輩に「親族挨拶頼まれてしまいました〜。どないしましょう?」と助けを求めると、
「虎の巻あるで〜」
なぁ〜んだ!あるんや。それもらおっと!
一応、親族挨拶文は葬儀キットの中にはいっていて、それを代用してもらえるようになっている
のだが、その文章があまりにも長いのと、難解な文章なのであまり利用されることが無かったが
先輩はそれを簡素化して自分のものにしていたのだ。らっきー(^^)
程なくお式が終了へと向かい、出棺の時が来た。
棺を運ぶ準備ができた時にあることに気がついた。
「あれ?会葬者帰った??。誰もおらんやん…?もしかして挨拶いらんのんか!?」
一応外まで急いで確認しに行ったら、会葬者はお寒い中ちゃ〜んとお待ちになって
いたのだった…。淡い期待もむなしく…
「挨拶するしかないか〜」
まぁ、喪主の代わりだから「代読」と言う形で紙を見ながらで良いのだが、でも感情を込めたり
して会葬者に最後は涙してもらうような言い方をしないといけないから、これが意外と大変である。
しかも会葬者とはちょっと距離があったので、声も大きめにしゃべらないといけなくなる。
「マイク持ってこようかな…。まぁえっか…」
お読み上げは完璧と思えるくらいの出来だった。自分の中でも「なかなか感情がこもってて
ええんちゃうか〜!」と天狗になったのが失敗だった。(><)
挨拶文を読み終わった後にホッとしてしまったのか、出棺中に葬儀終了の御礼アナウンスを行って
いるところでとうとうセリフをかんでしまったのだった。トホホ
一番最後に決めなあかんところでかんでしまうなんて、「終わりよければ全て良し」の逆を行って
るやんけ〜、情けなぁ〜!!
終わった後に後悔の念。またまた反省する <おくりびと>なのでした。
それと今日は「節分」でしたね。
毎年<恵方巻き>は食べないのですが、今日の職場ではみんなが恵方の話をしてるし、会社の
後輩が恵方巻きを一緒に買いに行きましょう、と誘うので、結局買って食べました。
今日はその「恵方巻き」のお写真を。
※ちなみに今年は"西南西"の方向らしいのですが、普通に食べました。しかも普通にスライス
カットして(笑)